㉗効果的な論理とは

㉗効果的な論理とは

決裁者は、論理に憧れる――これは、拙著『「この人から買いたい!」と思わせる技術』には書いていないことです。
経営は「人」です。変数の多さに正解を見つけられないことばかりです。
そのため、決裁者のほとんどは論理に憧れを持ちます。

そこで、商談はいかに論理性をもって展開できるかがひとつのテーマになります。
もちろん、稟議としても必然性は必要で、これは論理的に説明できる方が有利に決まっています。
注意が必要なのは、論理性が高いからといって納得感が高まるかというとそうではないということです。
下手をすれば「それって当たり前だよね」と受け取られてしまいます。

論理は、「こうだからこう」という2つの事象をつなげる「だから」の部分を指します。
どのように表現するかによって、納得できるかどうか、大きく変わります。
このように、論理は表現次第と考えることができます。
効果的な論理とは、演出なのです。
論理は理系の世界ですが、演出は文系の世界です。