54 ビジネスでは本音は出ないと考えるべき

54 ビジネスでは本音は出ないと考えるべき

「ビジネスでも本音が出るように」――これを目指して営業活動をするのは倫理的には大切なことですが、有効かと言われれば、答えはNOです。
無理があります。

背に腹変えられないビジネスシーンでは、利害が存在しないということはあり得ません。あなたの売りたいという利害と相手の利害は衝突します。
利害衝突の状態で、利害を本音で口にすれば、関係は壊れてしまいます。
そのため、本音と建前は分離するものなのです。これは上下関係でも同じです。
「営業は演技だ」という理由がここにあります。
これを前提に考えられた会話の枠組みが合意形成理論と6つのスキル体系なのです。

6つのスキル体系についてはこちらを:『「この人から買いたい!」と思わせる技術』(幻冬舎)