65 違和感と一貫性

65 違和感と一貫性

「あれ? おかしいなあ」――この見かた、感じ方が重要です。
この観点がなければ、本音判別はできません。
第64話で述べたように、本音はシンプルで強いロジックに支えられています。
つまり、「あれ? おかしいなあ」とあなたが感じたら、それは相手の本音ではないと思うべきなのです。

例えば、「前向きに検討します」と相手が言っているのに、「ご検討の次のステップはなんでしょう?」と質問して、はっきりした答えが返ってこなかったら、違和感を覚えるべきです。
しかし、意外と人は信じたいものを信じる傾向があります。
期待が勢い余って、信じてはいけない相手の建前を信じて待っているということはよく起きます。
違和感を感じるためには、一貫性の意識が必要です。