グリップスキル（心をつかむ技術）の中心は承認欲求にあります。
相手が自分自身を高評価しているポイントが的になります。
ここを外してしまうと、どんなに言葉巧みに相手を褒めても、相手をグリップすることはできません。
的には、6点！というところもあれば10点！というど真ん中もあります。
的は広いので、中心に近いところはどういう場所か理解しておくとさらに良いでしょう。
判断基準は、「他人から承認されたことが少ない」という希少性です。
考えてみると当たり前ですが、この方程式に沿って、的の中心を見つけることができるなら、相手をグリップできるはずです。
さらに、自分だったら誰に褒められたら嬉しいかを考えるといいでしょう（第72話参照）。
自分が尊敬してやまない人から、頑張っているけど誰も気付いてくれない部分について褒められたら、嬉しいに決まっているのです。
私の会社では、私が一言話すと嬉しくて泣きだす社員さんがたくさんいます。
グリップといっても程度はまちまちです。相手が感極まって泣いてしまうぐらい心をグリップするという事例があることを念頭に置いてみましょう。